当院の寝違えの鍼治療
当院では寝違えの治療は鍼・お灸を用いて行います。治療回数はできるだけ少なく素早く苦痛を取り除くことを重視し、1回~3回で痛みの9割以上軽減させるように治療を行います。 1回の治療で改善できれば良いですが痛みの残り方によっては、3日~5日以内に2回目の治療をさせていただけたらほとんどの方が改善しています。
治療は主に痛みの出ている首を中心に鍼灸治療を行いますが、痛みの出ている箇所と関連する部位の、後頭部や側頭部、肩や肩甲骨周りをあわせて治療することが多いです。
寝違えは、朝起きたとき、荷物を高い棚に上げようとしたとき、手を挙げて背伸びをしたときなど、首を傷める場面は様々ですが、痛みの強さや色々な行動を制限されるなど大変なことが多いです。 過去に何度も経験している人は自分なりの治し方があると思いますが、初めて経験した人は本当に驚くでしょう。
強い痛み、首を動かすことが出来ない不安で多くの人が整形外科に受診されます。整形外科でレントゲンを撮り「骨には異常はありません。痛み止めと湿布を出しますね」と言われて自宅で安静にしていたが数日たっても痛みが治まらず相談、来院される方が多いです。

寝違いを起こしてしまったら
寝違いを起こしてしまったら、できるだけ首の露出を少なくして冷やさないようにしてください。気温が低かったり、エアコンの冷気が直接首に当たってしまうと筋緊張が高まり痛みが強くなってしまう事があります。
首にタオルやマフラー、スカーフなどを巻いて直接風が当たらないようにしましょう。 無理に動かしたり、自己流で揉んだりすると痛みがきつくなってしまう場合がありますので動かしたり、揉むことは控えた方が良いでしょう。
具体的な治療の進め方
最初は問診をします。いつから、どの様な痛みなど症状や普段から肩こりや頭痛がないかの身体状況、精神的なストレスなどの状態を確認します。次に実際に痛みが出る動作を確認します。 痛む方向、角度、痛む部位など確認し痛みの原因となっている筋肉を探します。
痛みの原因を探すことが出来たら治療をしていきます。いきなり首を触ると痛みを強く感じることがあるので、首から離れた手の甲や足首にある寝違いに効くとされてているツボの刺激や冷えて固まっている場合は温熱療法で痛む部位の周りの背中や肩を温めて周囲の緊張を緩和させます。
筋肉の緊張や痛みが少し軽減したら原因の筋肉に鍼治療を行っていきます。

患者様の具体的なケース
ケース1 :30代男性
・起床時に頭を上げようとしたら痛みで上げることが出来ない
・何かにもたれていないと頭の重たさで痛みが出るということで痛みを我慢して来院
・痛みが強く少し動かすだけで激痛が走る状態
・動かすことが困難でどの筋肉が原因かを探すことも難しかったため、手の甲と足首にある寝違いに効果があるツボに鍼を刺した状態で首全体に軽いマッサージを行う
・数分後には少し痛みが引き動かすこともでき始めたので原因の筋肉を探し出し治療
・同時に後頭部と側頭部にも硬さがあったので関連があると判断し鍼とマッサージで硬さを取り除く
初回の治療でほぼ痛みがなくなり寝違いの治療は終了し、現在は疲れをためないように月に1回通ってくれています。
ケース2 :40代女性
・会社で名前を呼ばれて振り返るときに激しい痛み
・一晩寝たら治るだろうと自宅で安静にしていたが翌朝になっても痛みが激しくHPで調べて来院
・状態を確認するために首に触れると異常な冷たさを感じたため伺うと、会社での座席がエアコンの風の吹き出し口のすぐ下で常に首元に冷気が当たっていたとのこと
・元々、慢性的な肩こりがある所にエアコンからの冷気が当たり続けたことにより血流が悪くなり筋肉の柔軟性がなくなった時に急に振り返るという動作で痛みが出てしまった
・慢性的な肩こりとエアコンからの冷気により血流が悪くなっていたので、首から肩にお灸と温熱治療を行い血流を改善させる
これで痛みの半分がなくなり、鍼治療により痛みを起こしている筋肉に刺激を与えて残り半分の痛みもなくなりました。

鍼灸で寝違えはなおるのか?
寝違いは鍼灸治療で治すことが出来ます。原因や痛みの程度によりますが1回で楽になる場合から、痛みが強く数回かかる場合もありますが治療は可能です。ただし、首の痛みに加えて腕にも痛みがあったり、指先の感覚が弱くなっている場合は「頚椎椎間板ヘルニア」という首のヘルニアの場合もありますので整形外科の受診をお勧めします。
寝違えに対する鍼治療がどのように効果を出すかというと、首には数多くの筋肉があります。下を向く、右に傾ける、後ろを振り返るなど、首がさまざまな動作を可能にしているのは、これらの筋肉が何層にも重なり合っているからです。
表面に近い筋肉はマッサージや湿布でも刺激できますが、深部にある筋肉には届かないことが多いです。鍼は、こうした刺激が届きにくい筋肉に直接刺激を与えることができる治療道具です。皮膚から少しずつ奥に鍼を進め、目的の筋肉に鍼先を当てて刺激することで、体の反応を促し、筋肉への血流を改善し、異常な筋緊張を緩和してくれます。
また、鍼治療では経穴(ツボ)と呼ばれる反応点を使って治療することも多いです。便秘のツボ、腰痛のツボなど、さまざまな症状に効果があるツボが存在します。寝違えにもツボがあり、以前友人と出かけた際に「朝から振り返ろうとすると痛くてできない」と話していました。外出先だったこともあり、手の甲にある寝違えのツボを指で押さえながら、痛い方向に少しずつ動かしてもらうと痛みが軽減したという経験があります。
回復までにどのくらいかかる?
寝違いの回復は、まずは2か月を目安にしてください。過去には1か月ほどの治療で改善した例もありますが、平均すると2か月という感じになります。発症から初回の治療までの期間であったり、発症する前の体の疲労度やストレスなどが大きく関わってきますので個人差はあります。 ただ、初回施術後に患者様の方から感覚的に改善しそうということを言ってくれる事が多いです。
来院しての治療だけではなく、自宅でできるリハビリ方法やその他体質に合わせた養生法をお伝えしておりますので、それらを行ってもらうことにより、改善までの期間を短縮されることが多いです。
どういう人がなりやすい?
同じ姿勢を続けている人
同じ姿勢は筋肉を硬くし緊張が限度を超えると固まり痛みは出ます。1時間に一回は姿勢を大きく変えて背伸びをしたり、首をゆっくり大きく動かすなどストレッチをすると硬さを軽減できます。
慢性的な肩こり+冷えの人
疲れているからといって入浴せずに寝てしまったり、エアコンの冷気が首に直接当たったりすると、血流が悪くなり、筋肉の緊張が高まって痛みが出やすくなります。湯船に浸かって体を温めたり、気温の低い冬場には首に手ぬぐいなどをマフラーのように巻いて寝たりすると良いでしょう。
色々と考え過ぎる人
考えすぎると、頭やその下にある首の筋肉まで緊張してしまい、痛みを引き起こすことがあります。自分なりのリラックス方法を見つけたり、アロマの良い香りを嗅いだり、音楽を聴いたり、ウォーキングやヨガなどで体を動かしたりすることが効果的です。
これらに当てはまる人は、寝違いになりやすい傾向があると思います。
鍼灸が整体や整形外科と比較して効果的とされるところ
寝違えの治療において、鍼灸が整体や整形外科と比較して効果的とされるのには、主に以下のような理由が挙げられます。
1. 筋肉の深層部に直接アプローチできる
寝違えの原因は、睡眠中の不自然な姿勢などにより、首や肩の深部にある筋肉が過度に緊張し、炎症を起こすことだと考えられています。鍼灸では、鍼(はり)を使って手技では届きにくい筋肉の奥深くに直接アプローチすることができます。これにより、痛みの原因となっている硬結部位をピンポイントで刺激し、硬くなった筋肉を効率的に緩めます。
2. 血流を改善し、自然治癒力を高める
鍼を刺すことで、その部分の血流が促進されます。血流が良くなることで、炎症物質や疲労物質が排出されやすくなり、筋肉の回復が早まります。また、お灸の温熱効果も血行促進に貢献します。
3. 神経への作用と鎮痛効果
鍼灸は、神経に作用して体の自己治癒力を高める効果も期待できます。鍼の刺激によって、脳内でエンドルフィンという鎮痛作用を持つ物質の分泌が促されることが知られています。これにより、薬に頼らず痛みを和らげることが可能です。また、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

大阪市阿倍野区・西田辺駅徒歩5分
治療は1人90分。鍼灸、電気鍼、手技、温熱療法を組み合わせ一人ひとりの症状にあわせた治療を行います。






